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2020.02.06施術について

小児鍼のお話






こんにちは。
大阪府豊中市で開業して30年以上の実績を持つウラノマッサージの伊藤です。





あまり数多くはないのですが鍼灸やマッサージを受ける患者様の中で、十代の若い方や小学生ぐらいのお子様もいらっしゃいます。中高生の方はクラブ活動などでのスポーツ障害が多いのですが、若年層患者でも小学生の方を含めて「普通に肩コリ」の症状があります。
現代はストレス社会と言われますが、今後も若い人の鍼灸マッサージの利用は増えていくと思います。





そこで今回は、「小児鍼」(しょうにしん)あるいは、(しょうにはり)のご紹介です。





◆「小児はり」は、鍼灸療法の一種で、子どものためのはりです。
実は、かなり昔から子供に対して行われていました。特に大阪では大正から昭和初期にかけて盛んに行われていたそうです。昭和30年代の国民皆保険制度などで一時的に人気が衰えましたが、「はり」といえば小児はりを指していた時代があったぐらい盛んだったそうです。またそれだけ効果があるといえます。






◆ 小児はりについて効果がある分野が3つあります。
(1)小児の疳あるいは「かんのむし」といわれている乳幼児期の夜驚症や夜泣き、引きつけ(けいれん)などの神経的な症状を目的としたもの
(2)夜尿症
(3)その他、小児はりの効果が期待できる疾患など上記の(1)と(2)については、鍼(はり)を皮膚に軽く接触的刺激を行うもので、通常の針のように体の中には刺し入れません。





「刺さない鍼」小児はりの種類はいくつかあります。
下記に紹介するものはいずれも金属製です。鍉鍼(ていしん)と呼ばれるものは、先端が丸くなった米粒状の突起のついた棒状で皮膚を押したり、擦ったりして使います。突起の反対側に鈴が付いたものもあり、鈴をリンリン鳴らしながら子供の警戒心を和らげ楽しく治療するよう工夫されたものもあります。また、車鍼(くるましん)という凹凸のある車状のものを経絡に沿って回転させる鍼は特に小児に好まれる気持ちのよい方法です。





これは今でいう美顔ローラーと同じ構造です。





その他に細い針金を束ねた形状の「集毛鍼」や、ヘラ状のものなどがあります。上記の、(3)の小児の疾病治療を行う場合は、病態に応じて通常の細い鍼を刺入する場合もあります。いずれも大人には気持ちの良い刺激が子供さんには強すぎることもあり十分注意して行います。





成長途中の未発達な骨格や関節、筋肉に過度なストレスを与えることなく、若いの頃から鍼治療やマッサージに慣れて親しんで頂き、すこやかな成長のお手伝いが出来れば幸いです。





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